北海道キャンプ場見聞録
労山熊見山(2024/01/17)
今シーズンもここから
日本海側の各地は順調に積雪が増えてきているみたいだけれど、十勝の雪はまだまだ少ない。
それでも、量は少ないものの連続して降雪があったので、ホームグランドの日勝へ行ってみることにした。
天気予報を見てこの日を選んだのだけれど、日高山脈には朝から雲がかかっていて、麓では風が弱かったのに峠に向かって車を走らせていると次第に風が強さを増してくる。
ただ、現地までやってくると、風は強いものの上空には青空が広がり、まずまずのコンディションである。
国道脇の除雪でできた雪山もまだ低い
雪はやっぱり、まだまだ少ない感じだ。
笹の葉がピョンピョンと雪面に頭を出している。
滑るのにそれほど支障はなさそうだけれど、笹の茎が雪面下でトラップになっているかもしれないと考えると、安心して滑っていられない。
笹はまだ完全に隠れていない
雪は少なくても、冬山の美しさは十分に楽しめる。
先行者のトレースを使わせてもらうけれど、そのトレースがなくても雪が浅いのでラッセルも苦にならない。
見慣れた風景が広がる
後ろを振り返ると日勝ピークの斜面が見えていた。
こちらの方は、滑るにはまだまだ雪が少なそうだ。
日勝ピークの斜面はブッシュが目立つ
林間を登っている時にはあまり気にならなかった風も、尾根の上に出てくると流石にそうはいかない。
山頂へと続く稜線からは雪煙が舞い上がっている。
何時もならば稜線上を登るのだけれど、その雪煙を見ていると稜線に出る気にはならない。
雪庇はそれ程大きくなっていないので、その下の斜面をトラバース気味に登るようにルートをとる。
尾根まで登ってくるとまともに風を受ける
しかし、雪煙だけではなく雲も流れてきているし、こんな状態で山頂まで登っても全然楽しくはない。
山頂近くまで登って、山頂の東側の斜面を滑ることも考えたれけれど、シーズン最初の山スキーで今回はかみさんも一緒なので、その考えは直ぐに捨てて、今日はここから滑り降りることに決めた。
ここから滑り降りることに
私達がシールを剥がしていると、先行していたトレースの主が早くも滑り降りてきた。
若いカップルである。
彼らは東斜面を1本滑ってきたとのこと。
少し話をしてから、美しいシュプールを描きながら彼らは滑り降りていった。
私達もその後に続いたが、ウインドパック気味の重たい雪にスキーを取られて、まともに滑られない。
それでも、林間に入ると雪も柔らかくなり、久しぶりにパウダーの感覚を楽しむ。
林間部分は雪は良いけれど斜度が足りない
気持ち良いので、もう1本登り返して、同じ斜面を滑る。
楽しいけれど、やっぱり斜度が物足りない。
沢の手前まで降りてきたところでお昼にする。
雲が広がってきたけれど、何とか暖かな陽射しを浴びながら昼食を食べることができた。
昼の休憩
お帰りコースの途中まで登り返してから、最後の滑りを楽しむ。
笹は気になるけれど、滑るのには問題ない。
日勝の山も、もう一降りすれば斜面も仕上がりそうだ。
この笹が早く隠れて欲しい