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日勝ピーク(2020/02/24)

暴風雪の翌日は

全道が暴風雪に見舞われた翌日、日勝ピークに登ることになった。
集合場所である日高の道の駅に向かう途中、国道274の福山辺りの積雪は30センチはありそうだ。
ここでこれならば、日高山脈の山の上ならば、どれだけの雪が積もっているのだろう。

ワクワクしながら車を走らせていたのに、日高までやって来ると全然雪が積もっていない。
そこから先も更に積雪量が減って、山の木々にも全く雪が積もっていない。
日勝ピークの駐車場までやってきてもその状況はほとんど変わらず、冷たい風が吹きすさんでいた。
そこから見える斜面は、固そうな雪面が露出している。

日勝ピーク
駐車場から見える様子にテンション下がり気味


すっかりテンションが下がったまま登り始める。
昨日は殆ど雪が降らなかったのか、降っていてもこの強風で全て飛ばされてしまったのか。
シュカブラのできた固い雪面を登っていく。

日勝ピーク
シュカブラのできた斜面を登っていく


今日の参加者は全部で5名。
今シーズン初めて山に登ると言うT津さんが、1人遅れている。

日勝ピーク
遅れて登ってくるT津さんの後ろには労山熊見山が見えている


斜面の上の方には綺麗なシュプールが描かれているのが見える。
風の当たらない斜面には良い雪が付いているのかもしれない。

日勝ピーク
上の方の斜面にはシュプールも見られる


背後に十勝平野が見渡せるようになってきた。
風は強いけれど、青空が広がって眺めがよい。
山頂に近づくと、ダケカンバが樹氷に包まれ、細い枝先まで真っ白になっている。

日勝ピーク
十勝平野が背後に見えてきた


日勝ピーク
山頂近くは樹氷も綺麗だ

 

北側の樹林帯から回り込むようにして日勝ピーク山頂まで登ってきた。
標高差430mを70分で登ってきた。
駐車場から短時間で登れるのがここの良いところでもある。

日勝ピーク


日勝ピーク


沙流岳の姿が見えていた。
その背後から雲が広がってきているのがちょっと嫌な感じである。

沙流岳
日勝ピーク山頂から見える沙流岳


まずは南斜面を滑ることにした。
山頂から少し下りると柔らかな雪が付いている。

日勝ピーク
灌木地帯を少し下りれば良い雪が付いていた


 

パウダーとは言えないけれど、きめの細かい雪でとても滑りやすい。
歓声を上げながら滑り降りる。

日勝ピーク南斜面
南斜面を滑る


ノートラックの斜面がまだ残っているので、直ぐにそこから登り返してもう1本滑る。
斜度はやや物足りないけれと、気持ち良く滑ることができる。

日勝ピーク南斜面
南斜面2本目


その間に雲が広がってきてしまったので、軽食を食べた後に登り返し、そのままお帰りコースを滑り降りることにした。
10分も登れば日勝ピークの山頂直下に出てくる。
そして眼下には広大な北西斜面が広がっていた。
こちらにも良い雪が付いていた。

日勝ピーク北西斜面
北西斜面を滑る


再び日が射してきた。
粉雪を舞いあげながら、そこを一気に滑り降りる。

日勝ピーク北西斜面
この辺りではまだ華麗に滑っていたT津さんだけれど・・・


斜面が長いので滑りごたえがある。
途中で一休みしても、その下にまだ良い斜面が続いていた。

登るのは遅くても滑りは先生のT津さん。
ところが、シーズン初の山スキーで、ここまでの登りで体力を使い果たしたT津さんに、華麗な滑りを披露する脚力は残っていなかった。
カメラを構えて待っていたら、斜滑降のままコース外へと外れていったのである。

日勝ピーク北西斜面
疲れの見えてきたT津さん


下まで降りてくると、さすがに雪面は固くなり、ブッシュもあちらこちらで顔を出していた。
それでも、ほぼノンストップで駐車場まで滑り降りることができる。
登った分はそのまま滑ることができるのが日勝ピークの魅力でもある。

日勝ピーク北西斜面
こんな斜面を一気に滑ることができる


到着した時はテンションも下がり気味だったけれど、終わってみれば今シーズン一番の滑りを楽しめた一日となったのである。


YAMAPの活動日記 


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