北海道キャンプ場見聞録
股下山(2016/2/20)
拾い物の山行 |
2月19日は二十四節気の雨水。 これまでずーっとパウダーに恵まれ続けていた今年の山スキーも、ついに途切れる時がきたようである。 そんな状況なのに、集まったのは9名。 その平均年齢を少しでも引き下げる役割をしてくれるのが、貴重な40代のsenちゃんだった。 駐車場所から車道を少し歩き、適当なところで道路際の雪山によじ登る。 昨日の雨はこの辺りでは雪に変わっていたようである。 薄曇りの空からは日も射してきた。 最初に少しだけ急な斜面を登ると、その先は暫くなだらかな傾斜が続いている。 |
シラカバ林の中を緩やかに登っていく |
そのシラカバ林を過ぎると徐々に傾斜がきつくなってくる。 それでも、生まれて初めてスキーを履いて山を登るsenちゃんは、その後ろ姿が如何にも辛そうに見えていた。 カヌークラブの中で、今でも現役で川を下っている中では最年長のS村さん。 休憩を終えて再び登り始める。 目の前に突然オープンバーンが現れた。 |
前を登るsenちゃんとK田さん奥さん | オープンバーンに出てきた。 |
美味しそうな斜面、向かいにはつげ山が見える |
ここまでかかった時間は1時間10分程度。 ビデオ撮影のためにI山さんが最初に滑り降りる。 Y須賀先輩がスプレーを巻き上げながらアグレッシブに滑る。 そんな大先輩達の後から滑り降りるsenちゃん。 |
S村先輩の優雅な滑り |
標高差にして60mほど降りたところから1本目の登り返し。 しかし、苦労して滑った斜面をまた歩いて登るという、普通の人には考えられないような苦行に、senちゃんは悲鳴を上げていた。 上まで登ってきたら直ぐにシールを剥がして2本目の滑り。 ササッと滑ってササッと登り返す。 そこから山頂までは80mくらいの標高差である。 上手くルートを取らないと無駄な登り返しが多くなりそうな尾根歩きだ。 最後の急斜面を一登りして、標高820mの股下山山頂に到着。 |
急斜面には雪崩の跡も見える | アップダウンを繰り返しながら尾根上を進む |
尾根の上はアップダウンが多かったのでシールを付けたまま最初の斜面まで戻ろうと思っていたら、他の皆がシールを剥がし始めたので私もそうすることにした。 山頂を降りたところで皆が揃うのを待っていたが、senちゃんとI山さんがなかなかやって来ない。 そこから先、壊れたブーツはI山さんが履いて滑り降りることになった。 これで今シーズンのツアーでは2回目の用具トラブルである。 |
壊れたブーツを補強する | こんな風にプラスチックが割れてしまった |
薄曇りだった空もすっかり晴れ渡り、日当たりの良いところの雪は既にかなり溶けてきていた。 斜面の上まで戻って来たところで昼の休憩をとる。 そして最後の一滑り。 同じように日が当たっていても、その角度によって雪の状態は全く違ってくるのだ。 スプレーを巻き上げたり豪快に転んだり、それぞれの滑りを楽しむ。 |
昼を過ぎても良い雪が残っていた |
オープンバーンを過ぎた先の林間も、樹木が混み合っているものの、結構快適に滑ることができる。 正直言って最初に股下山の企画を聞いた時は「白井岳に登った方が楽しそうなのに」と思っていた。 天気も良くて雪も良くて、思わぬ拾い物をした感じの山行だった。 (GPSトラック) |
道路取り付き8:05 - 楽しい斜面(9:15-10:30) − 山頂11:00 - 楽しい斜面12:15 - 道路12:35 |