北海道キャンプ場見聞録
チセヌプリ(2015/3/18)
平日の山は蜜の味 |
水曜日に予定されていた会議が中止になり、その日の天気予報を見ると、全道的に快晴マーク。 旧スキー場の駐車場は、以前よりかなり狭くなったけれど、まだ除雪されていた。 隣にある自衛隊の練習ゲレンデでは、これまでと変わりなく訓練が行われていた。 このスキー場は、平成25年度に閉鎖された後、町が5千万円で譲渡希望者を募っていたが、未だに買い手は現れていないようである。 |
自衛隊ゲレンデだけは賑わっている | 雪に埋もれたリフト乗り場 |
気温も高く既に雪は解け始めていた。 私達の直ぐ前に登り始めた男性は、そのメインゲレンデの方に向かって登っていた。 回りの樹木は殆どがダケカンバである。 |
ニセコらしい風景だ |
旧ゲレンデはこんな状態 | 日焼けを避けるため完全装備のかみさん |
高度を上げるにしたがって、シャクナゲ岳やビーナスの丘の真っ白な姿が見えてくる。 しかしその付近のトレースは、どれもシャクナゲ岳方向に伸びているものばかり。 しかし、その付近からシールに雪がこびり付き始めた。 こんな事態に備えて、シール用のワックスも持ってきているのだが、面倒なのでそのまま登り続ける。 |
ゲレンデ跡を登り詰める | 真正面にチセヌプリが迫ってくる |
私は、ここのように、樹木が全く生えていない急斜面の登りがあまり好きではない。 シールに雪が付くのは、登るにしたがって何とか解消できたけれど、今度は急斜面が体力を奪う。 チセヌプリの山頂は広々とした台地状になっていて、山頂標識はその中央付近の少しだけ小高い場所に立っていた記憶がある。 駐車場を出てから、ちょうど2時間経っていた。 それにしても山頂の樹氷の風景は印象的だった。 まずはシャクナゲ岳の方向に行ってみる。 |
チセヌプリからの大展望 |
シャクナゲ岳、白樺山、目国内岳、岩内岳 |
頂上台地を横断して、今度はニトヌプリの姿を見に行く。 |
頂上台地で | 頂上台地とアンヌプリを背景に |
ニトヌプリ、イワオヌプリ、ニセコアンヌプリに向かって |
山頂からの展望を一しきり楽しんだ後は、いよいよチセヌプリの南東斜面を滑り降りる。 まずは、私が途中まで滑り降りて、後ろを振り返る。 今の季節の雪山では、樹木や崖の上から落ちた雪の塊が、斜面を転がりながら大きくなったものを良く見かける。 かみさんはやっぱり、急斜面とその重たい雪に悪戦苦闘していた。 標高が下がるにしたがって雪が更に重たくなってくる。 調子に乗ってあまり下まで滑り降りてしまうと、駐車場に戻るのに苦労することになるので、標高830m付近から斜面をトラバースしていく。 その途中で昼食にする。 森の中は静寂に包まれていた。 |
静寂に包まれ、ニトヌプリを眺めながらの昼食 |
昼食の後は、駐車場に戻るために、ひたすら斜面をトラバースしていく。 小湯沼、大湯沼と眺めながら、ようやくゲレンデの途中に出てこられた。 何時もならば下山後はそのまま雪秩父の温泉に入るところだが、建設中の日帰り入浴施設のオープンは今年の9月頃の予定である。 雪景色を眺めながら露天風呂に浸かる。 カヌークラブのI山さんが、平日に休んで山スキーを楽しむのは蜜の味だと言っていたが、今日は本当に甘い蜜をたっぷりと吸ってしまった。 |
小湯沼とニトヌプリ | 大湯沼の隣では新しい施設が建築中 |