北海道キャンプ場見聞録
労山熊見山(2015/3/1)
ヘトヘトになるまで |
先週末のオダッシュ山に続いて、今週末は同じ日高山脈北端に近い労山熊見山に登ることになった。 私は実家の母親の様子を見るために、土曜日に清水町入りしていた。 それにしても週に3回も札幌と清水を往復していたら、車の燃料代も高速代も馬鹿にならない。 爆弾低気圧の影響で、日勝峠を挟んだ清水町、日高町ではそれぞれ20センチ以上の積雪があったはずなのに、峠付近の積雪は期待していたほどではなかった。 十勝は完璧な青空が広がっていたが、峠付近だけは雲がかかって、おまけに風も強く、日曜日にずらしたのは正解だったようだ。 そうして日曜日の朝8時半、日勝峠の日高側シェルター入り口に集合。 今回の企画は労山熊見山に登って青木ゲレンデを滑ろうというもの。 既にボーダーが一人前を登っていて、昨日にも登った人がいたようで、しっかりとしたトレースが残っている。 登るにつれて、背後には北日高の山々が見渡せるようになってくる。 林間部分はふわふわのパウダーが積もっていて、帰りは快適なツリーランを楽しめそうだ。 |
S字を描く国道のシェルターと、その先に日勝ピークの白いゲレンデが見える |
右手奥に労山熊見山の山頂が見える | 十勝平野を眺めながら登っていく |
1時間ちょっとで山頂に到着。 |
私の故郷の清水町市街地が見える |
稜線の上にオダッシュ山、その上に大雪の山並み |
日高山脈らしい鋭利な稜線が続く |
そんな風景を楽しんだ後は、いよいよ眼下に広がる青木ゲレンデを滑り降りる。 慎重に滑っていたつもりが、吹き溜まりにスキーの先端が刺さり、頭から転んでしまった。 林間部分まで下れば雪質も良くなるだろうと期待して滑っていくが、何処まで下ってもウィンドパックされた雪質が続く。 標高差75mを登り返して、尾根の上へと出てきた。 日勝峠付近の山ですべりを楽しめる斜面には、個人の名前が付けられているものが多い。 ほづゲレンデの最初のオープンバーンは、表面が軽くクラストしているけれど、滑るのにそれほど支障にはならない。 |
正面に見える日勝ピーク、眼下には最高のパウダーゲレンデ |
その後を追って、私も滑り降りる。 |
常に一番最初に突っ込んでいくI上さん | スプレーを上げて滑るI山さん |
全員一致でもう一度登り返すことになる。 今日は他に数名がこの山に入っていたが、何故かこちらの斜面には入ってきていない。 遠くの山の頂に雲がかかり始めた。風も少し吹き始めていた。 先ほど滑った場所から少し左側に向かえば、そこはまだ誰も滑っていない無垢のゲレンデである。 |
迫力のない私の滑り | スピードに乗るS藤さん |
最後は先ほどと同じ場所に全員が集まった。 S藤さんが一人「俺はもう体力の限界だ」と言っているけれど、誰もそれを真剣に聞いていなかった。 自称還暦ライダーのS藤さん、フーフー言いながらゆっくりと登ってくる。 再び30分かけて登って来ると、さっきよりも更に雲が広がってきていた。 そうして、今度こそ最後の滑りとなる。 明日から月曜日だと言うのに、そんな事は全く忘れ去って、へとへとになるまで遊んでしまう子供のような大人達。 |