北海道キャンプ場見聞録
大黒山(2015/2/6)
怨念の曇り空 |
水曜、木曜と2日連続で素晴らしい青空が広がっていた。 目指す山は仁木町の大黒山。 小樽付近の天気も、金曜日にはようやく回復してきそうだ。 札幌を出るときは晴れていたのに、小樽からは上空に真っ黒な雲が広がってきて、余市まで来ると雪まで舞い始める始末である。 2週間前にカヌークラブの仲間と羊蹄山に登った時、I山さんが「次は大黒山にでも登ってみたいですね」と言っていた。 私も佐藤さんも大黒山に登るのは初めてだったが、ごく最近のものと思われるトラックがあったので、安心して登れそうだ。 大きな方の沢は、その先で二股に分かれていた。 地形図には名前が載っていないけれど、大黒山の隣にある標高723mの山は恵比寿山と呼ばれている。 引き返すのも面倒なので、そのまま右側の沢に沿って登り、何処か途中で適当なスノーブリッジを探すことにする。 沢を渡った先で滑り降りてきたトレースを見つけた。 次第に両側から山の斜面が迫ってきて、狭い沢の底を登る感じになってくる。 大黒山へのルートは沢の中を詰めていくルートの他に、最初から左の尾根に取り付いて登るルート、沢の途中から左の尾根に登るルートと色々あるみたいだ。 後ろを振り返ると仁木町の街並みが見えるようになってきた。 |
気持ち良く滑れそうな沢だ | 背後に仁木町の街並みが見える |
沢を登り詰めると、その先には広大な1枚バーンの斜面が広がっていた。 傾斜は更にきつくなってくる。 |
余市の街や日本海も見えてきた |
雪の質は、予想したとおりで、まだパウダーと言っても良いくらいの状態だ。 ただ、これだけの急斜面を登るのは今シーズン初めてなのでルート取りに苦労した。 傾斜が緩くなってきたところで、ようやく回りの風景を楽しむ余裕が出てきた。 目の前にピークが見えてきたけれど、それは本当の山頂ではない。 |
美しい雪景色が広がる山頂付近 |
隣に恵比寿山の山頂も見えていた。 大黒山の本当の山頂は木の陰になっていた。 大黒山山頂まで標高差590mを2時間35分で登ってきた。 |
偽ピークから山頂へ | 大黒山山頂 |
山頂からは赤井川カルデラが一望できる |
一休みしてから偽ピークに戻ってくると、ボーダーの若者達がちょうど登ってきたところだった。 深さ10センチ程度のやや締まった粉雪。 それを聞いて私達は林間部分を一気に滑り降りる。 狭い沢の中に入っても、まだ快適に滑ることができる。 その先も登り返しもなく、一気に滑ることができる。 |
大斜面の端の方を滑り降りる |
上手くなったような気がするとかみさん | 気がするじゃなくて上手いS藤さん |