北海道キャンプ場見聞録
積丹岳(2014/04/13)
輝く雪山 |
余市岳などの札幌近郊の山に登った時、遠くの方に白い姿で見えている積丹岳が何時も気になっていた。 一般的な夏道コースから登ることに決めて、朝6時前に自宅を出発。 そこから休憩所の小屋が建っている所まで、40分の林道歩きとなる。 |
配水池には薄氷が張っていた | 結構な傾斜の林道だ |
林道でも、傾斜も結構きつい。 木々の間に赤い屋根が見えてきた。 小屋の近くには、小さな雪だるまが作られていた。 休憩所から更に登っていくと、ようやく森の向こうに積丹岳の白い姿が見えてくるようになってきた。 ちょっと急な斜面を登りきったところで最初の休憩をとる。 昨日の午前中に30キロ走っていたけれど、その疲れは今のところあまり感じられない。 |
木の上で大福食べてます | ツルアジサイを纏ったカラマツ |
風もなく、日射しも温かで、まさに春山日和である。 青空に向かって大きく枝を伸ばしたダケカンバやミズナラの巨木が目立ってくる。 |
大きなダケカンバにぶら下がる | 見事な枝振りのミズナラ(多分?) |
やがて、積丹岳の山頂が右手に迫って見えてきた。 いつの間にか、すぐ後ろまで登山者が迫ってきていたので、びっくりした。 |
素晴らしい風景に胸も弾む |
標高850m付近から900mにかけてはやや急な斜面となり、そこをトラバース気味に登っていく。 斜面にエッジを立てると、スキーに張ったシール部分が雪面から浮いてしまい、これでは登れるわけがない。 そこを登った先は既に森林限界を超えて、何もない真っ白な斜面が目の前に広がっていた。 ここまで2時間40分。 固く凍った雪面も、真っすぐに登るのならば支障はない。 |
尾根の上に出た後はひたすら山頂を目指す | 先に見えるのが山頂だと思っていた |
もう少しで山頂というところで、斜面の陰からスキーを履いた登山者が現れた。 折れかけた心をもう一度奮い立たせ、そこから一旦滑り下りて、本物の山頂を目指した。 11時50分、積丹岳山頂に到着。 先に登っていた男性も、「積丹岳に登ってこんなに晴れていたのは初めてです」と感動した面持ちである。 |
隣に見える余別岳 |
ニセコ連峰が見えているけれど、羊蹄山が半分しか写ってない! |
真っ青な日本海に飛び出た積丹岬 |
頂上から去り難そうにしている男性を後に残して、私達は下山開始。 バブル全盛期には、ここでヘリスキーも行われていたはずだ。 ただ、スノーモービルは結構入ってきているみたいで、下山途中にも1台のスノーモービルとすれ違った。 900m台地まで降りてくると風も弱くなったので、そこで昼食にすることにした。 |
積丹岳が後ろに聳える |
遠くに見えるのは余市岳や無意根山だろうか |
そこから下は雪も溶け始めていて、ダケカンバの疎林の中を気持ち良く滑り降りる。 その気になれば、標高差1,100mをノンストップで滑り降りることも可能だろう。 国道まで下りてきて後ろを振り返ると、午後の強い日差しに照らされた積丹岳がギラギラと白く輝いているのが見えていた。 |
麓から見る積丹岳は白く輝いていた |
浄水場 | → | 休憩所 | → | 900m台地 | → | 山頂 |
1:00 |
1:50 | 1:50 | ||||
距離:7.3km 標高差:1093m |