北海道キャンプ場見聞録
奥手稲山(2012/3/27)
予定変更でリベンジ |
最初の予定では喜茂別岳に登るつもりだった。 ところが現地に来てみると、予定していた駐車スペースの付近で除雪作業が行われていて車を停めることができない。 気を取り直して行き先を奥手稲山に変更した。 今回は国際スキー場側から夕日沢(奥手稲沢)コースを登る。 今年の1月に無意根山に登ろうとした時も、豊羽鉱山の手前で道路が通行止めで、結局は国際スキー場の下から白井岳に登っている。 雪に埋もれたかけた春香小屋前から歩き始める。 沢沿いの林道を歩けば良いだけだが、もしもこのトレースが無ければ、スタートして直ぐのところの林道分岐を違う方へ向かっていたかもしれない。 10センチの積雪は、ラッセルしている感覚もなく、林道上を快ペースで歩いていく。 最初は気にならなかったラッセルだが、次第にボディーブローのように効いてきた。 私たちが登り始める頃に単独の男性が到着していた。 |
沢沿いの林道をひたすら歩く | 帰りを考えると上り坂の方が嬉しい |
90分ほど林道を歩いて、ようやく尾根への取り付き地点までやってきた。 ただ、かなり急な登りである。 そこを登って尾根の上に出さえすれば、後は奥手稲山の山頂までは急な斜面もなく、のんびりと登っていける。 スノーシューとスキーのトレースが残っていたけれど、それはただの道しるべにしかすぎず、トレースの外を歩くのと大して差は無かった。 途中から折れた樹木の幹の上には巨大な雪の塊が乗っかり、そんな塊を見つける度に目や口を書き入れて遊ぶ。 雲の切れ間から時々日も射してくるようになってきた。 |
尾根の上には疎林が広がる |
尾根の上は倒木も多い | こんな塊を見つけると目を入れたくなる |
ほとんど傾斜の無い尾根上をしばらく歩いていくと、頂上に近づくにつれ次第に傾斜が増してくる。 銭函側から登るのと違って、こちら側から登っていくと山頂に立って初めて海が見えるので、なかなか感動的である。 何時もとは違う角度から眺める手稲山の姿も新鮮である。 実は私はまだ、この奥手稲山の姿麓からを確認したことがない。 |
山頂に立つと海が見える | この角度から見る手稲山は新鮮だ |
石狩湾の向こうには増毛連山まで見渡せる |
奥手稲山は、今回私たちが登って来た側には緩やかな傾斜が広がっているが、その北東側は崖のような急斜面となっている。 雲の切れ間から陽が射してくる。 日本海を眺めながら昼食にしたかったけれど北風がちょっと冷たいので、少し滑り降りてから風を避けられそうなところでスキーを外す。 |
スノーエンジェル(デビル?) | 春の日射しが心地良い |
雪が重たくて傾斜も緩いので、滑りは全然楽しめない。 途中で折れた木の幹の上には大きな雪の塊が乗っかっている。 朝里岳や白井岳、その間でちょこんと頭だけ出している余市岳、更に目を転じれば定山渓天狗岳や春香山も見えるのだけれど、どれも木が邪魔になって、すっきりとした展望は楽しめない。 樹木を避けながら最後の急斜面を滑って林道まで下りてきた。 沢からは心地良い水音が聞こえてきて、雪深い中でも春の訪れを実感できる奥手稲山であった。 |
落ちそうで落ちない雪の塊 | 目を書きたいけれど届かない |
この辺りが一番のビューポイント、白井岳に余市岳も見える |
登山口 | → | 尾根取り付き | → | 山頂 | |
0:90 | 0:80 | ||||
下り 1:20 | |||||
距離:5.2km 標高差:440m |