ニセコのニトヌプリ、今年1月のカヌークラブ新年会では、大雪のために途中で登るのを諦め、その前にも一度登ろうとしたことがあったけれど、目の前に急斜面に圧倒されてそのままチセヌプリへ移動してしまった。
シーズン最後の山スキーは、我が家の宿題にもなっていたニトヌプリに登って締めくくりたいところである。
今時期になるとニセコパノラマラインの除雪も進められていて、通行止めのゲートから咲きも先も黒々としたアスファルトの路面が続いている。
まずはその先に見えている急斜面を登ることになるのだけれど、そこは斜面と言うよりも私には崖にしか見えない。
でも、ここで逃げてしまっては数年前と同じである。
その頃よりもいくらかは進歩しているはずだとの全く根拠の無い自信に励まされて、チャレンジすることにした。
しかし、その前に一つの問題があった。
道路が除雪されたために、その脇には高さ3mの垂直の雪の壁ができているのだ。どう考えてもそこを登るのは不可能に思えたけれど、しばらく歩くとその雪壁が少しだけ崩れている場所があった。
数日前に誰かが登った跡なのだろう。スキー靴の先だけで足場を作りながら、ようやくそこをよじ登ることができた。
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