北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.48
道東の旅(根室編) |
今日の昼食は厚岸で牡蠣蕎麦を食べることにしたので、塘路から道道221号塘路厚岸線経由で一路厚岸を目指した。 どうしてこんなことになったのか、さっぱり分からない。 以前に、阿寒から足寄へ向かう時に途中の交差点を曲がらずに津別町へ向かってしまった時、道央道の江別東ICから札幌へ戻ろうとして旭川方向の車線に入ってしまった時、カヌークラブのメンバーを先導して音江山の山頂に向かっているつもりが違う尾根に登ってしまった時、それ以来の痛恨の道間違いである。 そんなトラブルに見舞われながらも無事に厚岸に到着。 国道44号を根室へ向かう途中、国道沿いの茶内酪農展望台に登ってみる。 他にも冬の霧多布湿原とか落石岬とか寄りたいところは沢山あるけれど、欲張っている時間もないので諦めるしかなかった。 根室では風蓮湖のほとりのバンガローに泊まりたかったけれど、ちょうどこの週末は根室バードランドフェスティバルが開催されている関係で満室となっていた。 明朝の行動の下見のため、道の駅「スワン44ねむろ」に立ち寄る。そこではちょうど、バードランドフェスティバル関連の展示がされていた。 2年前の春国岱での野営は本当に刺激的で印象に残るものだった。 駐車場までは普通に車を乗り入れられる。 ザックにスノーシューを取り付けて、木道を歩き始める。 |
木道を歩いて春国岱を目指す | 湿原を横断する木道、上空には月が |
途中で木道を降りてみると、氷の様に固く締まった雪は木道の上よりも歩きやすかった。 雪原の向こうには木製の展望台がオブジェの様にポツンと見えている。 木道はアカエゾマツ林の中へと続いている。 既に太陽は地平線近くまで高度を下げ、このまま林の中へ入ってしまうと肝心の日没シーンを見逃してしまいそうなので、途中から引き返して、雪原まで戻ることにする。 海岸の消波ブロックの上に登ると、一匹のキタキツネが流氷の上から陸へと戻ってくるところだった。 木製展望台の周りにはエゾシカの群れが集まっていた。 その森の木々をシルエットに変えながら太陽が沈んでいく。 |
荒涼とした風景のかなに展望台がポツンと一つ | 残照に染まる春国岱にお別れ |
立ち枯れたエゾマツがシルエットに変わる頃エゾシカ達はねぐらに帰る |
次第に暗さが増してくる中を根室市内のホテルへと車を走らせる。 ホテルに到着して落ち着く間もなく、直ぐに街に繰り出した。 目指す店は「郷土料理炉ばた俺ん家」。 美味しい料理を堪能して店を出る。 翌朝は7時にホテルを出る。コンビニで朝食を買い、それを食べる場所を探して納沙布岬方向に向かって車を走らせる。 半島を横断して友知海岸へと出てきた。 防波堤の上に一羽のオオワシが悠然と羽を休めていた。警戒心が強く、カメラを構えてそーっと近づいたが、直ぐに逃げられてしまった。 バードランドフェスティバルの行事で「オオワシ探鳥会」なるものが午前8時から開かれることになっている。 道の駅に車を停めて風蓮湖の湖上へと降り立つ。 広大な風連湖の湖上の方々に網が仕掛けられているようだ。 オオワシ探鳥会は道の駅からもっと先の川口漁港付近で行われている。 オオワシを見ることにそれ程こだわっていたわけではなく、こうして氷った風蓮湖の上を歩けるだけで十分だった。 大きく翼を広げて空を横切っていく鳥。「おぉっ!オジロワシだ」とカメラで連写したが、液晶画面で拡大してみるとただのトンビだった。 次第に春国岱の森が大きく見えてきた。 昨日の夕日が沈んだ森のちょうど反対側になるのだろう。 枯れたヨシ原の中から、エゾシカがこちらの様子をうかがっていた。 |
墓標のように立ち枯れたアカエゾマツが林立する |
こちらの様子を窺うエゾシカ | 本物のトドワラを上回る様な風景 |
もっと遠くまで探検してみたかったけれど、この後もまだイベントを予定していたので、適当なところで引き返すことにする。 待網漁の網が仕掛けらた場所に一羽のオオワシがいた。 こうして根室でのイベントは終了。 |