トップページ > カヌー > 川下り日記

歴舟川(キャンプ場~大樹橋)(2018/09/16)

歴舟川夫婦ツーリング

カヌークラブの9月例会二日目は、ヌビナイ川を下るグループと歴舟川本流を下るグループの二つに分かれることになった。
今年のヌビナイ川は新たな落ち込みも現れて難易度が増していると聞いたので、私が二つに分けようと提案したのだけれど、本当は二つに分かれることに少し抵抗を感じていた。
色々な種類の舟が混ざって一緒にツアーするのが、このクラブの良いところだと思っているので、ここで二つに分けると次第に別々の方向に進んでいって、最後にはクラブが二つに分かれてしまうんじゃないかなと心配になるのである。

しかし、そんな心配をしていたのは私だけみたいで、この二つに分かれる案は結構歓迎されていたようだ。
ヌビナイ川は美しくて憧れの川でもあるけれど、正直言って大型カナディアンで下るような川ではない。
舟を傷める覚悟で下れば何んとなかるけれど、かみさんは「この新しい舟ではヌビナイ川は下りたくない」と言うくらいに、石や岩の多い流れなのである。

結局、歴舟川の本流、キャンプ場から大樹橋まで下ることになったのは、大型カナディアン5艇にダッキー1艇の11名。
ソロでゲスト参加のT田さん以外は、夫婦4組にY田さんが連れてきた女性とのペアを加えて男女ペア5組。
なかなか珍しい構成だと思ったけれど、大型カナディアンのタンデムは大体が男女のペアで、男同士や女同士のタンデムは殆ど見たことが無いのだ。


水深が浅くて歩かなければならなかったのは神威大橋下流のここだけだった


スタートして直ぐ、神威大橋を過ぎた先の浅瀬で少しだけ歩かされたが、その後は一度も座礁することなくゴールまで快適に下ることができた。
私が「キャンプ場から大樹町まで下る」と言った時に、他のメンバーから「それは浅くて大変だ、大樹町から下を下った方が良い」といったような事を散々言われた。
そんな話を聞きながら、「この人達って歴舟川のことをあまり分かっていないんだ」とちょっと驚いてしまった。


最近の例会では、昨日下った歴舟川の上流部は定番になっているけれど、キャンプ場から下流部は、他の川が下れない時の代替え程度でしか下っていない。
皆の口癖は「キャンプ場から下なんて何も無いしょ!」である。
でも、私からすると上流部だって、年によって流れは変わるけれど、常に存在しているのはゴルジュ出口の瀬程度しか思いつかない。

下流部にだって瀬はあるし、三つの川が合わさって水量が増えるので、瀬の波は下流部の方が大きくなるのだ。
水量だって今日の水量ならば下るのには十分なのである。



そんな瀬を楽しく下りながら第一の土壁へ。
キャンプ場から大樹橋までの間で左岸側に三つの土壁があるけれど、湧水が染み出している土壁はここだけだ。
今年は雨が多かったので、湧水の量もいつもより多い気がする。


湧水があちらこちらから染み出す第一の土壁


土壁の手前、土壁を過ぎた先、丁度良い間隔で瀬が現れるので退屈することがない。
それでも、何時もはカヤックやOC-1で別々に川を下っているよしひろさん夫婦は、この程度の瀬では物足りないらしく、寝転がったり立ち上がったりして瀬を下っていた。


第3の土壁の前で休憩を入れることにした。
川の流れも速く、途中でサーフィンして遊ぶ人もいないので、このペースで下っているとあっと言う間にゴールに着いてしまうのだ。


第三の土壁の前で一休み



ヌビナイ組と分かれてツアーすることを考えた時、初日に歴舟川の上流部を下るのならば、二日目にキャンプ場から河口手前の歴舟橋まで下り、最終日に河口まで下って、「三日間で歴舟川完全制覇ツアー」なんてのも面白いかなと思っていた。

天気が良ければそんなツアーを提案しようと思ったけれど、二日目の今日の天気がパッとしないようなので諦めたのである。
休憩中に青空も覗いてきて、この水量ならば歴舟橋までも楽に下れたかなと思って、ちょっと残念な気持ちだった。


休憩を終えて再スタート。
右岸側の土壁に向かって下っていくと、川底に岩盤が露出している場所がある。
そこが楽しい瀬になっていることを期待していたが、ちょっと迫力不足。

長い土壁を過ぎると、左岸側に道路のコンクリート擁壁が見えてくる。
ここまで来るとゴールは近い。
以前はコンクリート擁壁の先に、下見をしてから下るような瀬もあったが、今はすっかり大人しい流れに変わってしまった。


その代わりに大樹橋が正面に見えてきたところに、小さな落ち込みのある瀬ができている。
最後にそこでちょっとしたスリルを味わって、大樹橋手前に上陸。
丁度2時間の気持ちの良いダウンリバーだった。


大樹橋の手前で上陸


岩ゴリゴリのヌビナイ組は怪我人も出たくらいで、カナディアンはやっぱり歴舟川本流を下って正解だったようだ。
 

(当日12:00歴舟川水位 尾田観測所:102.20m)



ページトップへ