今の季節の川下りは山菜採りとワンセットと言うのが、最近の我がカヌークラブの傾向である。 鵡川企画への参加は諦めたが、せっかくの天気の良い休日に何もしないのは勿体無い。 2年前に当別川を下った時は、当別町の郊外にはまだ雪が残り、当別ダムのダム湖もまだ氷が張ったままだった。 集合場所にしていた道民の森青山中央地区案内所には、既にkenjiさんご夫婦とmarioさんが到着していた。 2年前の時は、そこは完全に雪の中。 橋の上流側がちょうど良い出艇場所になるが、倒木が絡んでいたので、下流側からカヌーを出す。 |
この先に橋が架かっている | 一部に雪が残るだけ |
最初のエディで一息付いていると、marioさんが早くも「この辺ってネギ有りそうじゃないですか」と言い始めた。 土壁があると、ネギが生えていないか、目を皿のようにして探査する。 川岸に本格的な山菜装備をした二人連れが立っていた。 |
ネギが気になって斜面ばかり見ている |
流れが速くてカヌーはどんどん進んでいく。 途中で見かけた、籠を背負った山菜ハンターが、何時の間にか近くを歩いていた。 増水した川は、所々で大きな波が立っていた。 倒木も多い。 他にも同じような倒木があり、比較的簡単に下れる当別川とは言っても、侮ることはできないのである。 そして、2年前にネギを採った場所に上陸。 「今年は雪解けも早いので、その斜面全部がネギ畑になっているかもしれない。」 |
この斜面の上にネギの群落があるのだ |
私達やkenjiの姫さんは軽アイゼンを用意していたし、marioさんは登山用のハンマーを持ってきてそれをピッケル代わりに使うらしい。 marioさんを先頭に、kenjiの姫さん、かみさんの3人がさっさと登っていく。 最初の雪の残る斜面は軽アイゼンを利かせて登っていく。 |
急斜面の下ではミズバショウが咲いていた | 全く登る気のなさそうなkenjiさん |
先に登っていた3人は収穫に余念が無い。 途中で後ろを振り返ると、眼下には満々と水を湛えた当別川が流れ、その上流にはピンネシリや神居尻岳の白い姿が青空の中に浮かんでいた。 |
斜面の上から眺めると、遠くに神居尻山やピンネシリが見える |
ドライスーツの中を汗が流れ落ちる。 やっとネギの生えているところまでたどり着いて、収穫を始める。 ネギは何故か、自分の足元に生えているものより、斜面の上部に生えているものの方が太くて美味しそうに見えるものである。 ネギの収穫量は姫さんが圧倒的だった。 そこでそのまま昼食にして、再び下り始める。 |
相変わらずネギが気になる | こんな場所はのんびり下る |
marioさんは、来年のために新しいネギ畑を開拓したいみたいだ。 コゴミも枯れ草の中から顔を出し始めていた。 この付近ならば何処でもネギが取れそうな感じだが、結局、大群落は私達が採った場所しか見つけられなかった。 道道の青山奥橋下流の堰堤は、それほど苦労せずに越えることができた。 途中の森の中にアズマイチゲの大群落が見えたけれど、上陸できる場所が無くてそのまま通り過ぎるしかなかった。 2015年4月29日 曇り |
堰堤を直接越えられそうなのはここだけ | 開運橋上流左岸に上陸 |
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